外壁塗装の失敗しない色選び

外壁塗装の失敗しない色選び

外壁塗装をする際、外壁の色決めをします。

建物という大きな面積に塗布するものですので、100%イメージ通りの配色になるとゆうのは難しいものがありますが、

出来る限り理想の配色に近い仕上がりになるよう、色選びの失敗しないコツをご紹介します。

外壁塗装・色選びのポイント

家の外観は最も多くの人に見られる部分です。

同じようなデザインの建物でも、配色によってイメージがガラリと変わります。

通常、外壁塗装は約10年に1度やることが良いとされています。

塗ってから10年は同じ色ですので、色決めはかなり慎重になるかと思います。

すぐに決められる方もいれば、悩みに悩んでなかなか決められない方もいます。

思い悩んだときは一旦リセットして、まっさらな気持ちで向き合ってみてはどうでしょうか。

 

【周辺環境との調和を考慮する】

個性は控えめにして、周りの家の配色を見ながら調和の取れる色を選びましょう。

わかりやすく言うと、悪目立ちを避けるということになります。

例えば、落ちつた配色の建物が建ち並ぶ中に派手な原色の家があったらどうでしょうか。

悪い意味でとても目立つのではないでしょうか。

あのピンク色の家はどんな人が住んでいるのだろう、変わった人が住んでいるのでは、などの先入観を持たれかねません。

個性を主張するのは目立たないところだけにして、基本的には多くの家の中の一つ、街の構成要素の一つである事を認識した方が後のトラブルを回避することが出来ます。

京都や奈良などの古都では景観ガイドラインが強力なため、コンビニやファーストフードのチェーン店なども景観を損なわないような落ち着きのある色合いにするなど対応をしています。

他の例を挙げると、練馬区にある景観ガイドラインには「みどりが映える色彩」、「駐車場を目立たないようにする」、「過度な演出を避ける」など場所によって様々な決まりがあります。

一度、お住まいの市区町村の景観ガイドラインなどチェックすると良いでしょう。

 

 

【塗料メーカー作成のカラーサンプル帳】

各塗料メーカーが作成しているカタログは標準色をメインとして載せています。

住宅の色としてまず間違いのない、実績のある人気色ばかりを30〜40色ほど集めたサンプル帳です。

好みの問題はありますが、メーカーの推奨する標準色の中から選べば、奇抜な色に仕上がる心配はまずありません。

一般的に見ておかしいと思われる色は入っていませんから、安心してお選びいただけます。

 

日本塗料工業会が作成する色見本帳

外壁塗装業者が持っている色見本は、ほとんど日本塗料工業会(通称:日塗工)が発行した色見本帳です。

この見本帳は、色と色票番号が書かれた小さな紙を束ねたものです。

※日本塗料工業会発行 色見本帳

 

発行された年度と版記号によって色が微妙に違うことがありますので注意が必要です。

新色が出ていたり顔料や系統が違っていたりするために、年度によって、メタメリズムが生じる色があります。

(メタメリズムとは、条件等色とも言って、ある光源下では同じ色に見えても別の光源下では違う色に見える現象のことを言います。

たとえば、太陽光の下では同じ色に見える2枚の色票を蛍光灯の下で見ると色が違って見えること等を言います。)

また、日本塗料工業会の色見本には外壁の色にふさわしくない色、色あせしやすい色なども載っているので注意が必要です。

色を表す記号でマンセル値というものがあります。

これは色を明度、彩度、色相の色の三要素で分けて数値で表している物です。

よく色見本の色票番号とマンセル値を混同してしまい、間違った注文をされる方がいるようです。

マンセル記号やマンセル値での発注では、色見本とは違う色が発注されてしまいますので注意してください。

技術・知識のない外壁塗装業者の場合、色の指定間違いや勘違いによって仕上がりに満足出来ない例も多くあります。

心配な場合は、施工業者さんに相談してみてください。

 

 

【大判サイズの色見本帳で実際の塗装イメージをつかむ】

メーカーカタログや色見本帳で候補となる色を絞ったら、次はA4サイズ程の大判見本帳でイメージを確認します。

色彩とはサイズによって印象が違って見えるものです。

面積が大きくなると濃く強く感じることも、逆に薄く思えることもあります。

面積効果(面積の大きさによって色の見え方が変わってしまう視覚効果)

実際の外壁では、A4見本版よりもはるかに面積が大きくなります。

ということは違って見える可能性はもちろんあるのですが…判断する際の参考の1つにはなるかと思います。

あとは、実際に家の外壁にA4見本板を置いてみるといいです。

陽の当たり具合によっても、外壁の色はだいぶ違って見えます。陽射しの明るい時と曇りの両方を確認しておくと安心です。

 

 

【色は何色使うのか】

ツートンカラー仕上げの場合は、調和がとれた同系色で選ぶ(クリーム色と、クリーム色をちょっと色を薄くした色とのツートンカラーなど)か、彩度が同じぐらいの色を選ぶ(同じような薄さのクリーム色と薄緑色など)のが良いとされています。

この時の2色の割合は6:4か7:3あたりが良いとされています。

また、二色の境目にもう一本色をアクセントカラーとして入れる場合があります。

一番多い色をベースカラー、もう一色をアソートカラー、一番少ない差し色をアクセントカラーと言います。

多く選んだとしても三色までが限度とされています。

3以上色を増やしてしまうと統一感のない家になってしまいます。

ツートンカラーで外壁塗装を塗る場合は、色選びも重要ですし、きれいに施工する業者を見つけることも非常に重要です。

 

 

【カラーシュミレーション】

コンピューターが普及するにつれて、カラーシミュレーションが簡単にできるようになりました。

ソフトを使ってご自宅の写真を取り込み、色加工によって近いイメージを再現するツールです。

家全体がどんな印象になるのか確認してから決めたい!

そんな時には、カラーシミュレーションを試してみてはいかがでしょうか。

“全体のイメージ”を確認するには、非常に便利でわかりやすい方法です。

ただ、あくまでもパソコンモニター上での画像ですので、完全に同じ色味が表現できるわけではないとお考えください。

業者さんによっては、カラーシュミレーションするのに別途費用がかかる場合もあります。

 

 

最後に

塗装工事が実際にスタートして工程が進んでいく中、本当にこの色でよかったのかと心が揺らいでしまう瞬間もあるかと思います。

よく考えて決めた工事、それでも心配になってしまったときは施工業者さんにいち早く相談しましょう。

多くの現場・施工例を見てきているプロのアドバイスを聞くことで、冷静な判断力を取り戻すきっかけとなったりします。

それでもどうしても色を変えたい、工事途中だが内容を変更したいという気持ちが変わらない時はどうすればよいか?

そのような場合も、とにかく”早く”相談をしましょう。

現実的に変更する場合を考え、塗料、施工費用、足場など、工事が進むほどに追加で発生する費用が大きくなってしまいます。
そんな事態を避けるためにも、打ち合わせの段階から塗装業者さんとよく話し合っておくことが大切です。

プロの意見もしっかりと取り入れつつ、充分に納得した上で外壁塗装の色の選定が決断できると良いです。


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