相見積もりの重要性

相見積もりの重要性

外壁塗装工事を依頼する際は、『相見積もり』をしてから工事業者を選定することが定番となってきていますが、正しい相見積もりの方法はご存知でしょうか。

初めての工事で、失敗しやすい落とし穴はたくさんあります。まずは知識をしっかり身につけておくことが大切です。

【相見積もりとは】

相見積もり(あいみつもり)とは、簡単に言うと「いくつかの会社から見積もりをもらって、費用や内容を比べる」ことです。

「合見積もり」と書くこともありますし、口語では「あいみつ」と言うこともあります。

1つの商品を購入したり工事を依頼する場合に、より自分に有利な条件の会社から購入・選定をするために行います。

 

相見積もりを取る理由としては、「安く購入したい」という金額の面だけではありません。

例えばあなたがテレビを買い替えたいと電気屋さんを巡るとき、「安さ」以外にも見比べるところがあるはずです。

「配送料は別でかかるのか」「ポイント還元率は高いか」「設置工事費も込みなのか」など価格面以外でも見比べたいポイントがいくつかあるかと思います。

塗装工事で相見積もりを取るときも同様の事が言えます。

価格以外に「工事後の保証はあるのか」「工事の内容が適切なものか」「職人の技術・知識・対応力」「業者の提案力・姿勢」などを含め、総合的に見た時にどの会社に依頼するのかを相見積もりによって比較・検討します。

【相見積もりを取る際のポイント】

  • 選定する際のポイントをしっかり把握し、譲れない条件の確認をする
  • 少なくとも2社以上、多くとも4社程度の見積もりを取る
  • 全ての業者に同じ条件の下、見積もりを出してもらう
  • 依頼した全ての業者からの見積もりを待ってから選ぶ
  • 条件変更は多くても1度くらいで収める
  • 地域密着で評判のいい業者に依頼・または大手と中小企業から見積もりを取るのも一つの手段
  • 見積りは会社によって基準が違う為、あくまで御自身にとって妥当性があるか確認し価格だけを優先しないこと
  • 見積もり書作成の対応速度
  • 見積書の説明方法は直接会っての説明なのか、郵送のみ書面上だけでの説明なのか

 

 

【初めての相見積もりで陥りやすい間違え】

やってはいけない相見積もり

  • その場の思いつきで見積もり条件を伝える
  • 何度も条件を変更して見積もりを取らせる
  • 業者ごとに条件を変えて見積もりを依頼
  • 安さだけで業者と契約してしまう
  • 依頼した全ての業者からの見積もりを待たずに契約してしまう

 

 

見積もりは必ず現場調査が必要であり、本来であれば見積もりを取るのにも人件費が発生します。

しかし、今の時代見積もりで費用をとっていてはお客様が来てくれないということで、ほとんどの業者で見積もりは無料での対応となっています。

そのような状況の中、上記のような内容の見積もり依頼をしてしまうと、業者側にも無駄に人件費もかかってしまうなど、「このお客様は依頼する気がないのでは」などと思われて業者から施工の断りをされてしまうケースも稀にあります。

相見積もりであっても、最低限のマナーを守って業者へ依頼することで円滑に工事依頼ができるのです。

 

【相見積もりのメリット】

相場の把握

相見積もりでは面倒くさがらずに3~4社程度の見積もりを取るようにしてください。

どの業者にも同じ条件で見積もりを依頼しましょう。

条件が変わると正しい比較ができなくなってしまいます。

3~4社に見積もりを依頼するのは、少ないと比較検討の情報が足らず、多いと選択肢が広がりすぎて皆さんの負担になってしまうからです。

同じ条件の見積もりが集まれば、おのずと「この条件の場合はこのくらいの金額か」と相場を知ることができます。

 

悪徳業者を見抜ける

最初に相見積もりを取ることを相手に告げておけば、後々トラブルに巻き込まれることはありません。

ただし、見積もりの際にやってはいけないことがあります。それは、「別の会社はもっと安く見積もりを出してくれているので、もっと安くならないのか」と値切り交渉してしまうことです。

塗装工事においては、その家の家材、現在どんな塗料が使われているか、外壁の劣化状況はどのようなものか等、様々な要因から必要な経費を算出し必要以上の利益を上乗せせずに相場通りの予算で工事を行うのが良い塗装業者と言えます。

つまり、相見積もりをすれば優良業者を判別でき、悪い業者を見抜くことができるのです。

優良な塗装会社は初めから適切な相場を見積もりで出しているので、見積もりを否定し安くしてもらうために値切り交渉をしてしまうと、その塗装会社は良く思わないばかりか、塗装工事の各工程のうち、必要な部分から費用を削ってしまう場合があります。

みすみす優良業者を逃してしまう上、仕上がりや耐久性等にまで影響してくるので、無理な値切りはやめましょう。

 

【見積書のチェックポイント】

《 塗料の種類と塗りの回数 》

塗料には様々な種類があり、それぞれ耐用年数や特性も異なります。

塗布する場所や状態によって異なる複数の塗料を使うこともあります。

何故その塗料を選んだのかを質問することも良いでしょう。

下塗り、中塗り、上塗りと数回塗り重ねるので、塗る回数が明記されているかは必ずチェックしましょう。

 

《 塗装面積 》

塗装面積が書かれているはずですが、この数字が大きく違う会社、数字が明記されておらず外壁一式等と表示されているような場合には注意しましょう。

塗装面積の算出を単純に建物の床面積から行っている会社も要注意です。

見積もり作成前の現場の調査で建物の形状をよく確認していない会社は、実際に工事が始まると、塗るべき場所を塗らなかったり、追加料金を請求されたりする場合もあります。

塗装面積は同じなのに塗料の量が少ない会社も注意すべきです。

塗料を規定以上に薄めることで塗料1缶当たりの塗装面積を広げることはできますが、塗料の持つ機能が著しく低下し、耐用年数を待たずにトラブルが起きる可能性が高まります。

 

【相見積もりは不正防止策になる】

本来ならばあってはならない塗装工事での不正は様々な手口で行われています。

施工後に見えないことをいいことに、作業工程を無断で省く・塗料を規定以上に薄めて使うなど。

こんなことが日常茶飯事だったのが塗装業会です。

今でこそそのような不正工事は減ってきてはいますが、それでもやはり悪徳な塗装業者は未だに存在しているので注意が必要です。

不正を阻止するために効果を発揮するのが「相見積もり」です。

他の業者に「相見積もり」を行っていることを伝えるだけで、不正な価格で見積もりを出させることを未然に防げます。

相見積もりは価格を比較するだけのものではなく、塗装業者の不正防止策にもなっているのです。

【見積もり作成後の対応】

見積もり書作成後の対応は、各業者によって様々です。

現場調査後3日以内に、見積書がお客様の手元にあるのか、それとも1週間以上かかってしまうのか。

見積もり書の説明は、直接会ってしっかりと工事内容や工程について説明してくれるのか、それとも郵送のみで書面での説明が主になっているのかなど。

見積もり書依頼時の対応力を比較することも重要なポイントです。

結果的に、何か不具合が生じた時の業者の対応力(迅速な動き・誠実さ)にも通ずるものがあるのではないかと思います。

 

 

最後に

塗装工事は現場作業なので天候、時間に左右されるものです。

施工品質を突き詰めると、下地処理の工程・塗布量の規定・乾燥時間・知識・技術も必要である為、ある種オーダーメイド品と考えてもいいと思います。

昼夜関係なく作業し、コスト削減を図るなんてことは到底できないのです。

工事を無理に安く・早く施工する=施工不良・手抜きといった不満だらけの工事になってしまいます。

失敗しない工事にするための第一歩として、まずは複数の会社から見積もりを取ってみてください。

見積もりの対応1つ見ても業者によって様々です。

比較・検討をしっかりして、優良な業者さんに工事を依頼しましょう。

 

 

 

 

 

 


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