台風時の養生・対策について

台風時の養生・対策について

夏から秋にかけて、台風が日本に上陸する機会が高まります。

強風・突風・豪雨を運んでくる台風は、足場の倒壊事故の原因となることが非常に多いため、細心の注意と対策が必要になります。

強風による足場倒壊の原因

  • 壁つなぎ金物の不足
  • 壁つなぎの取り付け不備
  • 足場の足元回りの根がらみ補強の不備
  • 足場に養生が施行されているために、風の逃げ道がなかった

 

足場の倒壊を起こさないための処置のポイント

  • 壁つなぎの確認(正しい強度を守れるピッチで入っている?金物類はしっかりと留められている?)
  • メッシュシートを絞る(壁つなぎの入っている階まではメッシュシートを絞って、風の影響を受けにくくするため処理する。ネット使用のときは必要ないケースもある)
  • 強風で飛ばされそうな恐れのある資材や安全施設(看板、旗、垂れ幕等)を片付ける。
  • 布板を固定する(特に片側しか止まっていない、スキマステップ等は外れやすいので補強または、取り外す)
  • 仮囲いの固定(風の通り道になるような場所では、仮囲いのゲートをあえて開けた状態で固定する場合もあります)
  • 仮設施設(トイレ、事務所、プレハブ小屋等)の対策
  • 躯体階や外回りの点検と飛散防止
  • 飛びやすい資材(型枠のスラブ、スタイロフォーム等)の飛散防止の重しを置く
  • 常駐する重機(クレーンなど)の養生または退避

 

足場全面養生シート

養生シート(メッシュシート)が全面的に取り付けられている足場のことで、一般的に目にする住宅の解体工事などでも、この養生の取り付けられた足場を見ることが多いです。

養生シート(メッシュシート)は、防音対策のほかに粉塵対策にも効果があり、養生となるシートの素材により、その強度や特性は異なります。

養生シートが全面に使用されている場合には、足場自体に風をとじこめてしまうおそれがあるため、強風や台風が予想される時には養生シートを一部絞る、撤去するなどして風の通り道を作る必要があります。

その際足場の布枠上に飛散物がないかの点検、清掃等もこ小まめに行うことが大事です。

 

まとめ

台風が発生した際に塗装業者が行う対応によって今後10年前後、建物を守っていく外壁のメンテナンスにかかる品質が大きく変わります。

台風などの自然災害時、人命を最優先にし、かつ建物に対するダメージを最小限に考えて対応できる業者に依頼することが必要となってきます。

台風通過後は、雨漏り等の被害が出なかったかどうかの確認をし、しっかりと壁が乾いてから塗装をしてもらいます。

台風が通過する直前であっても、作業を継続させたり、ネットを外すことを怠るような業者は、人命や建物よりもお金儲けのことを優先して考えている可能性があり、外壁塗装の品質にも期待することができませんので、できればそのような業者に依頼しないように気を付けたいものです。

予め、悪天候時に業者がどのような対応・対策をとるのかを確認した上で施工業者を決める事も大事な確認事項の1つです。


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