• 2019.01.06

高層マンションの足場問題 外壁工事を阻む“高い壁”

施工業者にとって最も悩ましいのが、タワーマンション高層階の外壁修繕である。

8階建て、10階建てといった一般的なマンションなら、地上から上層階まで足場を組み外壁修繕に対応できるが、20階建て60メートルを超えるタワマンは、地上から高層階まで足場を組むなど無理な話なのである。

一般的に高層階の外壁修繕では、高層部分に屋上からゴンドラを吊るしたり、外壁に沿って回廊状の足場を組んで対応するケースが多いが、通常施工より強風や大雨など自然条件の影響を受けやすく、工期が延びる一因となることも考えられる。それによって費用も高騰してしまう。

万一の事故の際の賠償責任問題などの保険料も費用高騰の理由として挙げられる。

タワマンの外壁修繕を行うためには問題が山積みなのだ。

マンションにとって重要な『外見』をないがしろにしては、資産価値の下落にもつながりかねないだけに深刻な問題だ。

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