家を建てる前に確認したい土地の見分け方
家を建てる前に確認したい土地の見分け方
北海道地震で液状化被害が集中したのが、かつて谷だった場所を埋め立てた造成地でした。
今回被害が大きかった地区には元々、川が流れていましたが、フタをかけられて外からは見えない水路となっていました。被害はこの川と谷筋沿いに起きたのです。
一般に、建物を建てる際には地盤調査を行い、必要に応じた地盤改良を行うこととなっていますが、これは2000年6月の建築基準法改正によって事実上義務付けられたもので、それ以前の住宅では地盤調査も改良も行われていないケースも多いのです。
なぜこうした「宅地に適さない」ところに住宅が建ってしまうのか。
それは「行政がそれを認めているから」というほかはありませんが、今回被害にあった地区に限らず、現実には、地盤の強さや弱さには関係なく、市街地が形成され建物が建っているものです。
これから家を買う方、すでに買っている方はまず、国土地理院の「土地条件図」にアクセスして、地形を調べてみましょう。
ただ、一つご注意いただきたいのは、この「土地条件図」はメッシュが粗く、あくまで大雑把に地形をとらえるものだということ。現実には、同じ敷地内でも地盤の固さが異なるといったことはよくあることです。
家を建てたりする際には、必ず地盤調査を行い、必要に応じた地盤改良をしっかり行うことが大事です。
では、もしすでに住んでいる家や土地が液状化被害にあってしまったらどうしたらよいのでしょうか。
例えば東京都には、「液状化対策アドバイザー制度」があり連絡先が公開されています。
地震保険に入っていれば液状化の被害に対して保険金が下りますが、これは被害の程度によって保証額に差があります。
札幌市も今回の地震を受け、液状化に限らず、建物損壊などの被害について臨時の相談窓口を設けています。
どの程度の保障があり得るのか、実際に被害にあった後に慌てないためにも、あらかじめ確認しておきましょう。
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