外壁塗装基本の知識

外壁塗装の目的は、建物の『美観と保護』

 

一般的には建物の美観・保護・防錆を目的として行われます。目的によって様々な工法・塗料を選択します。

新築時から7~10年を経過すると、外壁の汚れや劣化が出始めてきます。建物は、毎日雨や紫外線を直に浴びているため、塗装した膜は日々劣化しているのです。

劣化状態をそのまま放置していると、雨漏りや建物内部の劣化など様々な問題を引き起こす可能性がありますので早めの相談・対策をおすすめします。

 

よく例えられるのが、私たち人間の「皮膚」です。乾燥した肌に化粧水や乳液をつけることで肌の良い状態が保たれます。

また、日焼け止めクリームを塗らないと日に焼けてしまったりシミができたりと様々なトラブルを引き起こしてしまいます。

外壁も人間の皮膚と同じように定期的にメンテナンスをしてあげることで、美観・耐久性能が高まり長持ちします。




塗装は塗替えが必要

建物を守ってくれている「塗膜」には寿命があります。塗膜を長持ちさせるために外壁の塗替えをします。

新築時に使用されている塗料で5~7年程度、塗り替え時に使用されている塗料でも10年ほどの寿命です。

 

先ほど記述したように、外壁は長い間紫外線などの外的要因にさらされることで劣化していきます。

日本の住宅の平均寿命はおよそ30年と言われていますが、その間塗り替えをしないままだと塗膜が劣化し、外壁材などが直接雨や紫外線を受けてしまうことになります。

住まいを長持ちさせるためには、住宅の建て替えまでに2~3回塗り替えをすることが必要となってきます。

 

塗替え時期の一般的な目安

最初の塗り替え目安は築10年 

 塗料の種類によって異なりますが、一般的に戸建住宅は新築時から10~15年で塗り替えが必要とされています。
しかし、10年経過した頃には劣化症状が見られていることが多いため、住まいを長持ちさせるためには7~10年ごとの塗り替えが最適です。
※紫外線を浴びやすい南面と浴びづらい北面では劣化の進行度が異なりますので注意しましょう。

 

塗膜の劣化症状について

 1 . 艶がなくなってくる 

 最初は光沢があり、表面がつやつやしていますが、だんだんと艶がなくなってきます。

 2 . 色の変色

 外壁の色の色彩が落ち、くすんだ色になってきます。

 3 . 表面を触ると白い粉がつく

塗膜の劣化、防水機能が弱まったサインです。この現象を「チョーキング現象」といいます。

 4 . 藻・苔 

 塗膜が劣化し、防水性が切れることで、外壁が水分を含みやすくなり、藻や苔が発生します。

 5 . ひび割れ

比較的、窓の四隅や外壁の角に発生しやすいです。

 6 . 塗膜の剥がれ、膨れ 

 劣化によって塗膜の付着力が低下し、剥がれや膨れが発生します。この状態までくると外壁を保護する機能が無い状態といえます。

 

まずは、自分でできる簡単なチェックから!

□ 壁を触ると手に白い粉がつく

□ 藻や苔が発生している

□ ひび割れがある

□ 塗膜に剥がれが見られる

□ 塗膜が膨れている

□ コーキング(シーリング)が劣化して割れている 

  ※外壁のつなぎ目部分の溝を埋めている部材

この中に当てはまるものがあった場合、自分で補修できる範囲のものは補修し、専門的な知識や経験が必要となれば早めに業者に相談しましょう。

調査や見積りまでならほとんどの業者が無料で対応してくれます。

 

最後に

「外壁塗装」は建物の美観を保つだけでなく、雨風や紫外線から守ってくれて劣化を防ぎます。

 

大切な住まいを長持ちさせるために、外壁塗装を定期的に行うことはとても大事なことです。

ただ、余計な工事まで押し付けてくる悪徳業者もいるのが現実です。

ネットからの情報などから事前に知識をつけ、信頼のおける業者選びをしていくことが大事です。

その上で、実際に建物を調査してもらい、劣化状態に対してどのように対応していくのがよいかを相談しましょう。